航海日誌

 南さつま市/晴れ

鹿児島に台風12号上陸

約半年前の2025年2月6日。
前日の大雪による影響で通行止めの中、なんとか津貫蒸溜所に赴いてKIZUNAプロジェクト第1弾ウイスキーの樽詰め作業を見届けました。

そして2025年8月21日、鹿児島には台風12号が上陸。津貫蒸溜所のある南さつま市は台風に伴う豪雨の影響で大きな被害をうけました。
津貫蒸溜所も一部浸水被害があり、復旧作業に追われたそうです。

そんな大変な中でしたが、
2025年8月28日、KIZUNAプロジェクト第1弾ウイスキーの熟成状態を確認するため津貫蒸溜所を訪問しました。

いざテイスティング!!

津貫蒸溜所に到着して早速テイスティングです。

場所は津貫蒸溜所に隣接する本坊家旧邸「寶常(ほうじょう)」。
普段はカフェバー・ショップとして営業していますが、こちらの一室をお借りしました。

今回はパンフレットやホームページなどに掲載するためにカメラマンさんによる写真撮影も同時進行で行います。
準備が整い、テイスティングスタートです。

半年間、黒糖焼酎樽で熟成されたウイスキーと、比較用として熟成前の原酒がそれぞれグラスに注がれます。



本坊酒造㈱ 知覧蒸溜所所長兼津貫蒸溜所所長 田中智彦様、
本坊酒造㈱ マルスウイスキーチーフディスティリングマネージャー・ブレンダー 草野辰朗様、
㈱本坊商店顧問兼㈱五島つばき蒸溜所ディスティラー・ブレンダー 鬼頭英明さん、
そして石塚キャプテンの4人によるテイスティング…。



それをドキドキしながら見守る我々クルー達…。

…沈黙の中、グラスの香りを確かめる4人。

ウイスキーを口に運び、味わい・舌触り・鼻から抜ける香りをゆっくりと確認します…。


「良いですね。」




その言葉を皮切りに草野ブレンダーと鬼頭顧問の口から次々と香り・味わいのコメントが溢れます。
コメントを聞きながらじっくりと味わう田中所長と石塚キャプテン。
4人のコメントは徐々にヒートアップし、ところどころに笑い声も聞こえてきます。


「良い方向に熟成が進んでいる。」


ウイスキーの熟成はウイスキー原酒、貯蔵する樽の状態、熟成される蒸溜所の自然環境、それぞれがどんなに素晴らしい状態でも、実際に熟成してみないとどのようにウイスキーが変化するのかわからないと聞いたことがあります。

そんな中、大雪で寒かった冬を超え、酷暑の夏と災害を耐えて半年の期間で見事に熟成されたウイスキー。

そのウイスキーを囲んで感想が止まらない4人を見て私達クルーもホッと一安心。
具体的なテイスティングコメントは発売までのお楽しみです!

発売に向けて

半年の熟成で見事な変化を遂げたKIZUNAプロジェクト第1弾ウイスキーの原酒。
原酒の熟成状態を確認したことで発売に向けて、より実感が湧いてきました。

皆さんにKIZUNAプロジェクト第1弾ウイスキーをお披露目できる日もそう遠くはありません。
アレを決めて、コレを準備して、あんな事や、こんな事もしたいなぁとワクワクドキドキが増してきました。

KIZUNAクルー 井ノ下友加